川崎病は、いくつ特徴的な症状が揃っているかによって診断されます。
川崎病の経過に高い頻度でみられる特徴的な下記の6つを症状を『主要症状』と呼び、その内5つが認められれば川崎病と診断されます。
「BCG接種部が赤くなる」は参考事項となっていますが、5つを満たさなくても診断基準の一つになっていると思います。
5つ以上でなくても、心臓に冠動脈が拡張していたり、瘤(コブ)ができていたりした場合川崎病と診断されます。
『主要症状』
@発熱が5日以上続く(38度以上)【出現頻度97%】
発熱はほとんどの場合、最初の症状で多くの場合38℃後半から40℃の高熱です。
2・3日目くらいまでは医師も「少し薬を飲ませて様子をみましょう」ということが多いのではないかと思います。(娘の場合もお薬を頂きました)
しかし、抗生剤や解熱剤を使用しても熱は下がる事がなく、他の症状や検査の結果を総合して初めて川崎病の熱である事が分かります。
診断の手引きでは、5日間以上の熱が続く事が明記されていますが、最近では医師が川崎病の可能性に気付くのが早くなってきた為必ずしも5日以上の熱が続かなくても主要症状の1つとして判断する事も多くなってきました。
A手足の発赤・むくみ
手のひらや足の裏が赤くなる【出現頻度87%】
手足の甲がパンパンに腫れて皮膚がテカテカした状態【出現頻度73%】
指先だけが不自然に赤くなる程度の時もあります【出現頻度90%】
回復期になって指先の爪と皮膚の境目から皮が脱皮したようにめくれてくる「膜様落屑(まくようらくせつ)」【出現頻度94%】がみられてから、手足にも川崎病の所見があった事がわかる場合もあります。
B発疹 (体全体に不定形発疹ができる)
麻疹(はしか)や水疱(みずぼうそう)や風疹にみられるその病気特有の発疹は「定型発疹」と呼ばれますが、川崎病の発疹は「不定形発疹」と呼ばれ、患者さんによってさまざまな発疹がでます。
最も多いのは、大小不ぞろいで形も不整なピンクまたは赤色の斑点(紅班)です。
全身に出ますが、陰部の周囲やおへそを中心に出やすいため、オムツの中まで観察することが重要です。
さらに、BCGを接種して1年くらいまでの乳幼児では、接種した部分とその周囲が赤くなったり、水ぶくれやかさぶたなどが多くみられます。
これは、他の病気ではほとんどみられないもので、川崎病を診断する場合に重要な参考所見になります。
C両目の白目が赤く充血する。 (ウサギの目のようになる。)【出現頻度98%】
白目の部分の充血。
結膜炎と違い、両目同時に起こること、めやにがほとんど出てこないのが特徴。
白目の毛細血管が1本1本太くなり、痛々しいほどの赤さになります。
D唇や舌の発赤 (舌がイチゴ状になり、つぶつぶが出来る)
唇は全体に少し腫れぼったくなり、初めは鮮紅色の口紅を塗ったようにきれいに発赤し、まもなくひび割れが起こりかさぶたを作ります。【出現頻度94%】
舌は全体に赤くなり、舌乳頭と呼ばれる表面の細かい突起が赤く腫れてブツブツし「苺舌」と呼ばれる状態になります【出現頻度71%】
Eリンパセツの腫れ (おたふく風邪とは場所が違います)【出現頻度73%】
正確には、非化膿性頚部リンパ節腫脹といい、お椀を伏せたように大きく首の片方が腫れる。
細菌によって起こるリンパ節炎とは違って、膿をもたずに自然に小さくなっていきます。
この病気では、冠動脈の合併症が診断のために重要な所見であり、主要症状が4つしかない場合でも心エコー検査(超音波検査)で冠動脈瘤または、冠動脈の拡大を認めれば川崎病と診断する事になっています。
そのため6つの症状が認められなくても川崎病の疑いがある場合は、心エコー検査ができる病院で確認してもらう事が必要です。
上記6つの症状は病気が始まると3・4日で次々と現れてきます。
自宅で対処する事はできません。
熱で機嫌が悪い時は、暖めすぎないこと、水分の補給、手元にある薬をむやみに使わないこと。
現れてくる症状をよく観察し、かかりつけの医師に相談し、普通の風邪ではない事に早く気付いて正しく診断してもらうことが重要です。
娘のかかりつけの医師が言っていましたが、川崎病は早めの診断で早めの治療が大事といっていました。